尿酸値が高くなると起こる痛風とは
痛風とは、体の中に増え過ぎた「尿酸」が結晶になり、激痛を伴う関節炎を招く病気のことです。
その痛みの程度は、歩くことも立つこともできないくらいの激痛や骨折したと錯覚するくらいの激痛です。
7.0mg/dlを超えると、尿酸値が高過ぎる「高尿酸血症」と診断されます。
とはいえ7.0mg/dlを超えたからといって、すぐに痛風の発作が起こるというわけではありません。
高尿酸血症の状態が長く続くと、余った尿酸が徐々に結晶化し、関節の壁にこびりついて固まります。
そして、暴飲暴食や激しい運動、ケガ、ストレスなどをきっかけに、こびりついていた結晶が関節液の中にはがれ落ちたときに、激しい痛みを伴う痛風発作が起きるのです。
痛風になる人は、30歳~60歳ぐらいのの方が圧倒的多く、70歳を超えると少なくなります。
この理由は、尿酸産生量が、 20歳~40歳頃に増加し、その後減少することが上げられているようです。
60歳を過ぎると尿酸産生量が低下して高尿酸血症の頻度が減少 することが報告されています。
また、高齢になると免疫機能の低下により痛風発作自体を起こし難くなることも知られています。